どくんどくん ~SPRING SNOW~
ユキがいなくなってから、5日目の土曜日。

突然、シン達が家にやって来た。


シン、ゆうじ、大野君、ユミちゃん。いつものメンバーに足りないのはユキだけだ。

ユキがいない事が、僕にダメージを与える。

僕を元気づける為に来てくれた事はすぐにわかった。


「今日、新しい歌ができたんだ。みんなに一番に聞いてほしくて。」


ゆうじがギターを持ち、空高く歌い始める。


となりで、柔らかな大野君のギターが優しい音色で僕に語りかける。


『・・・♪桜舞い散る季節

 僕ら互いに見つめあい、永遠の愛を歌う~

 出逢ってから~いくつもの涙

 笑顔見てきたけど~

 僕にとっての君はいつも天使なんだ~

 君と過ごしたあの夏の日も

 君とけんかした秋の日も

 信じあえる愛があるから~


 君の笑顔~

 胸に抱くよ~

 いつもいつまでも~

 君に会えなくなった今でも君はここにいる~

 僕は永遠に君を待つ~

 僕に舞い降りた天使~♪』



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