どくんどくん ~SPRING SNOW~
ずっと我慢してた。


泣かないようにしてきた僕の努力は一瞬して消え去った。


僕は、涙をこらえることができなかった。


ちくしょ~!!

なんていい仲間なんだ。


何も言わなかったけど、僕のことずっと心配してくれてたみんなに心から感謝する。

そして、この仲間のことを僕は一生大切にして生きていこうと強く思った。


本当にありがとう。


「まじ、お前天才だよ・・・うぅぅぅ・・」

僕はいっぱい泣いた。

ユミちゃんも泣いた。

シンもゆうじも大野君も泣いてくれた。


「僕、ほんとはすごく・・怖くて・・・もうユキに会えないんじゃないかって・・。」

「大丈夫!もうちょい待ってみようぜ。それでも、戻ってこなかったら、俺らが絶対みつけてやるからな。」

シンのその言葉が心強かった。


僕には仲間がいる。


大丈夫・・・ユキは戻ってくる。


僕が信じて待ってなきゃな。
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