どくんどくん ~SPRING SNOW~
やっぱ、こうして旅館の一室に2人でいると、緊張しちゃうよな。

意識しちゃうよな・・。


なんか、かわいいな。

ユキって。


「どした~?疲れちゃったか?」


僕は、できるだけ平常心を装って、荷物を置いた。


「・・うん。大丈夫。」


って全然大丈夫じゃない。


いつもの、下ネタ女王はどこ行った??


いつもの感じなら、「襲わないでよ~」とか言いそうなもんなのに。


とりあえず、風呂でも入るか・・。



「お風呂入りにいこっか。じゃあ、出たら中庭のいすで座っとくから。」


「え??混浴じゃないの?え??」


「ユキ、混浴だと思ってた??ごめん、言ってなかった?」


「・・うん。だから、緊張しちゃって・・・。」


かわいい~~~~~~!!!!!!!


「な~んだ。そうか。だから、様子がおかしかったんだな。混浴なわけないじゃんか。ユキの体ほかのヤツになんか見せてたまるかって!」

「良かった・・。あ~安心した。自分の裸がどうってことより、おじさんとかの下半身とか見えちゃうのかと思って・・・。」


ユキ・・・・・!!!!!!



「ハル、どうしたの?」

僕は、ユキを抱きしめてしまった。


だって、止められなかったんだもん。


混浴だと思って、ドキドキしてたなんて、かわいすぎるよ。

ぎゅ~って強く抱きしめた。


このまま、押し倒しちゃっていいのかな。

水野さん・・教えて・・。


やっぱ、先に風呂なの?

でも、流れ的にこのままいっちゃう感じだよね?


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