どくんどくん ~SPRING SNOW~
僕は、事故に遭った。

死ぬかもしれないと思ったときの、気持ち今でも忘れない。

君のことばかりだった。

君を守らなきゃいけない僕が死んでどうするんだって。

いつか、君にプロポーズするときにあの日見た夢のことを話そう。

僕は、病院のベッドでずっと君の夢を見てた。

絶対いつか迎えに行く。


君と、笑いの絶えない明るい家庭を作りたいんだ。

庭にたくさんの花を植える君の横で、僕は車を洗う。

君が作ってくれた手料理を僕が食べる。

いってらっしゃいとおかえりのキスは欠かさない。

記念日はちゃんと祝うよ。


僕らの付き合った記念日、キス記念日、H記念日・・・。


君が覚えてるならちゃんと祝うよ。

僕は、幸せすぎて太っちゃうかもしれないな。

毎日君のとなりで穏やかに眠るんだ。


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