どくんどくん ~SPRING SNOW~
第4章~キス、そして衝撃~
今の僕の恋、カレーに例えるなら・・・玉ねぎを炒めてる所くらいだろう。


ここで、美味しさが決まると言っても過言ではない。


ユキとのケーキ屋での時間は、夢のようだった。

しかし、まだまだ遠い人なんだと痛感したんだ。

ユキは、僕にまだ何も話してくれてはいない。

ユキとバイバイしてから、僕は一人で公園にいた。

真っ直ぐ家に帰るのは、もったいないような現実に引き戻されちゃうような気がした。

心地よい風が吹く。この風を切なく感じるのは、恋のせいだ。

夜になると、もう涼しいこの頃。


季節の移り変わりってこんなにも切なく、ドキドキするんだ。

恋ってそんな発見まで教えてくれる。

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