どくんどくん ~SPRING SNOW~
缶コーヒー飲みながら、ベンチで語り合うこと1時間くらい。


「うちのクラスの女子が、ハルのことかっこいいって言ってた・・・」ユキがぼそっとつぶやいた。

「ユキのクラスの男子イケてないからじゃねえの?でも、シンはイケてるよな。」

「ハルは、モテるんだね・・なんかやだな。」

「なになに?やきもち?」


僕はユキの顔を覗きこむ。


ユキの大きな目と僕の目が合った。


キスのチャンス・・・


と、思ったけど、まだ告白もできてないこの状況でそんなことするのは、僕の生き方に反している。

我慢我慢。

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