どくんどくん ~SPRING SNOW~
第6章~思い出したくない過去~
今日の空は、ビー玉のようにキラキラと光を反射している。
小さい頃遊んだ透明の中にうっすらブルーが混じるビー玉。
筆で線を引いたかのような、細い雲があるだけで、真っ青な空。
僕の心のようだ。その少しの雲だけが、僕の中にある不安・・・。
僕らの関係を知らない人は、学校にはもういないくらいに有名になっていた。
と、言うのも、文化祭で僕とユキは堂々と手をつないで回ったからである。
2年生の嫌がらせや、僕らの邪魔をする全てのしがらみに対して、言葉で何を言っても無駄な気がした。
鋭い視線が僕らに刺さるのを感じたが、それ以上にユキと手をつないでいることが幸せだった。
それから、2年生のくだらない女子の嫌がらせもなくなり、同時に僕の小さなファンクラブらしきものも消えた。
小さい頃遊んだ透明の中にうっすらブルーが混じるビー玉。
筆で線を引いたかのような、細い雲があるだけで、真っ青な空。
僕の心のようだ。その少しの雲だけが、僕の中にある不安・・・。
僕らの関係を知らない人は、学校にはもういないくらいに有名になっていた。
と、言うのも、文化祭で僕とユキは堂々と手をつないで回ったからである。
2年生の嫌がらせや、僕らの邪魔をする全てのしがらみに対して、言葉で何を言っても無駄な気がした。
鋭い視線が僕らに刺さるのを感じたが、それ以上にユキと手をつないでいることが幸せだった。
それから、2年生のくだらない女子の嫌がらせもなくなり、同時に僕の小さなファンクラブらしきものも消えた。