どくんどくん ~SPRING SNOW~
濡れた髪からの水滴で、肩のあたりが濡れていた。
ブラジャーの線がくっきりと浮かび上がり、いくら神聖な気持ちで恋をしている僕でもそこに目が行ってしまう。
どうかそれだけは許して欲しい。
未知の世界に興味を抱くことは、若者にとってとても大事なことなんだ。
僕は不思議な気持ちが湧き上がっていることに気付いた。
誰にも見せたくないという気持ちだ。
彼女のブラジャーの線を見て、ムラムラしている男子を許すことはできない。
僕が彼女を守るんだ、などと、訳のわからない正義感。
「今日は、先週の自画像の続きを描きましょう。中には全く描けていない人もいますね~。」
と、美術の斉藤先生。結構、美人な先生で友達の中には、狙ってる奴もいる。
「神宮司君!先週あなたは何をしていたの?」
突然、教室中の視線を浴びた僕は何がなんだかわからないままだった。
彼女の後姿に見とれていた僕は、先生の声も右の耳から左の耳へと、通り抜けるだけだった。
「面白いからみんなに見せます。神宮司君はどう見ても面長の男前なのに、この絵はまるでスイカね~。まん丸の顔に、目が二つ。こんな自画像初めてよ。」
僕の自画像は誰が見ても、自画像だとは思えない出来だった。
爆笑する教室の中で、僕の神経はたった一人の人に向いている。
「先生、見せんなよ~!まだ途中なんだから。これからなんだよ。」
僕はまだ振り向こうとしない彼女の視線をこちらに向ける為に、精一杯かっこつけた声を出す。
そのとき、僕の初恋の彼女が・・・。
みんなより、数秒遅れて振り向いたんだ。
ブラジャーの線がくっきりと浮かび上がり、いくら神聖な気持ちで恋をしている僕でもそこに目が行ってしまう。
どうかそれだけは許して欲しい。
未知の世界に興味を抱くことは、若者にとってとても大事なことなんだ。
僕は不思議な気持ちが湧き上がっていることに気付いた。
誰にも見せたくないという気持ちだ。
彼女のブラジャーの線を見て、ムラムラしている男子を許すことはできない。
僕が彼女を守るんだ、などと、訳のわからない正義感。
「今日は、先週の自画像の続きを描きましょう。中には全く描けていない人もいますね~。」
と、美術の斉藤先生。結構、美人な先生で友達の中には、狙ってる奴もいる。
「神宮司君!先週あなたは何をしていたの?」
突然、教室中の視線を浴びた僕は何がなんだかわからないままだった。
彼女の後姿に見とれていた僕は、先生の声も右の耳から左の耳へと、通り抜けるだけだった。
「面白いからみんなに見せます。神宮司君はどう見ても面長の男前なのに、この絵はまるでスイカね~。まん丸の顔に、目が二つ。こんな自画像初めてよ。」
僕の自画像は誰が見ても、自画像だとは思えない出来だった。
爆笑する教室の中で、僕の神経はたった一人の人に向いている。
「先生、見せんなよ~!まだ途中なんだから。これからなんだよ。」
僕はまだ振り向こうとしない彼女の視線をこちらに向ける為に、精一杯かっこつけた声を出す。
そのとき、僕の初恋の彼女が・・・。
みんなより、数秒遅れて振り向いたんだ。