テーブル
夢
私には、幼い頃からの夢がある。
それは、ペット関係の仕事に就くこと。
動物が大好きで、いつかは動物と好きなだけ触れ合えて、動物のためになる仕事をしたいと思っていた。
しかし、私の実家は貧乏である。
どれだけ貧乏なのかは分からないが、母は口癖のように「ウチは貧乏なんだから」と言っていたのだから、おそらく貧乏なのだろう。
ならば自分で働こう…と高校時代はひたすらバイトした。
専門学校に通えるほどは貯まらなかったが、知り合いの紹介でトリミングサロンを経営する方に弟子入りさせてもらうことになった。
そこは、東京だった。
両親には当然、反対された。
私を心配してくれているのは、頭では理解できる。
しかし、他に選択肢がないような気がした。
このチャンスを逃したら、子どもの頃から住んでいる、何もないつまらない田舎の街で、夢もなく生きて、そのまま一生を終えてしまうんじゃないか…
そんな気持ちになっていた。
それに、やれば何とかなるんじゃないかという気もしていた。
生活費も全部自分で稼げるだろうし、やってみて、ダメなら帰って来ればいい。
どんなことも、挑戦しなければできないだろう。
そういう風に私に言って育ててきたのは、お父さんとお母さんでしょう。
…と、両親に話した。
猛反対する両親の声を無視して、私は東京に行くことを決めた。
引越し先、バイト先もひとりで勝手に決めてしまった。
18歳の春だった。
それは、ペット関係の仕事に就くこと。
動物が大好きで、いつかは動物と好きなだけ触れ合えて、動物のためになる仕事をしたいと思っていた。
しかし、私の実家は貧乏である。
どれだけ貧乏なのかは分からないが、母は口癖のように「ウチは貧乏なんだから」と言っていたのだから、おそらく貧乏なのだろう。
ならば自分で働こう…と高校時代はひたすらバイトした。
専門学校に通えるほどは貯まらなかったが、知り合いの紹介でトリミングサロンを経営する方に弟子入りさせてもらうことになった。
そこは、東京だった。
両親には当然、反対された。
私を心配してくれているのは、頭では理解できる。
しかし、他に選択肢がないような気がした。
このチャンスを逃したら、子どもの頃から住んでいる、何もないつまらない田舎の街で、夢もなく生きて、そのまま一生を終えてしまうんじゃないか…
そんな気持ちになっていた。
それに、やれば何とかなるんじゃないかという気もしていた。
生活費も全部自分で稼げるだろうし、やってみて、ダメなら帰って来ればいい。
どんなことも、挑戦しなければできないだろう。
そういう風に私に言って育ててきたのは、お父さんとお母さんでしょう。
…と、両親に話した。
猛反対する両親の声を無視して、私は東京に行くことを決めた。
引越し先、バイト先もひとりで勝手に決めてしまった。
18歳の春だった。