恋、時々雨




「ねぇなるみ」


「…んー?」


「あの騒ぎと関係あるの?」


「うん」



翌日のお昼休み。


最近はチャイムがなると同時に教室を飛び出して鈴木のいる屋上に行っていたけど、今日からは行くことが出来ない。



どんな顔して会っていいのかわからない。


あそこはもともと鈴木の場所だ。あたしが勝手に出入りすべきでない。



まあ、まだ教室に一度も来ていない鈴木が、学校に来ているのかはわからないけれど。




そんなあたしは、どうしていいかわからず、結局は隣のクラスにいる親友綾女を呼び出した。


それで、今。





< 9 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop