あの日々をもう一度。
「そういえば卒業式の時に書いた俺達四人の名前まだ残ってるかな?」


純がそう言っていきなり席を立ち教室内を探しだした。


「は?名前?んなん書いたっけ?」


「書いたじゃん!!秋忘れたの!?最悪!!」


俺はすっかり名前を書いたことなんか忘れていた。


だけど俺以外の三人は意外と覚えていたらしい。


爽木と七瀬にひどく怒られた。


純はそんなことお構いなしに教室内を動き回っていた。
< 25 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop