あの日々をもう一度。
俺も七瀬の方を見ると七瀬と目が合った。


すると七瀬は顔を赤くして目をそらした。


「な?多分あいつはまだ好きだぜお前のこと。」


純はやはりニヤニヤしながら言ってくる。


俺だって嫌いになった訳じゃない。


むしろ俺もまだ好きだ。


だけど一度傷つけてしまった七瀬にもう一度好きだった言っていいのか。


それだけが気掛かりで。


俺は自分の気持ちを胸の奥深くに沈ませるしかなかった。
< 30 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop