あの日々をもう一度。
ガラッ!!


「秋っ!!」


俺にまず気付いたのは爽木だった。


爽木は俺をみた瞬間嫌な顔をしたがすぐに戻り教室から出ていった。


「七瀬・・・ごめん。まじで俺にはお前が一番だから。」


七瀬は顔は上げずただ声を上げて泣いていた。


「秋は結局なんなん!?ちゃんと気持ち教えてや!!」


「だからお前が好きだってば誰よりも!!」


七瀬がゆっくりと顔を上げた。


「ごめん・・・うちなんか変やったな。聞けてうれしかったありがと。」


そう言って七瀬はいつもの笑顔で笑った。


仲直りできたかどうかは分からないがとりあえず俺は七瀬と一緒に教室に戻った。
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