あの日々をもう一度。
「そんなことへらへらしながら言うなっ!!」


俺が叫ぶと山中はビクッと反応して真面目な顔になった。


「すっすいません・・・ところで櫻田さん。今の話聞いてたんですね?」


山中の問いにも純はただ黙ってうなずくだけだった。


「じゃあ雷崎さん!一応伝えましたんで!!あー・・・また怒られる・・・。」


山中は頭を抱えたまま消えていった。


「おっおい山中っ!!」


俺と純の間に沈黙が流れる。先に沈黙をやぶったのは純だった。
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