【完】最期の嘘
普段の穏やかな礼治からは考えられないくらい、熱く目まぐるしささえ感じるその動きに、汐は呑み込まれそうになっていた。



「やっ…んあ!」



膨らみや中心を激しく攻撃され、自然と零れる声。その声は更に礼治を掻き立てる。



「しー、今だけは、俺だけを感じていて…。」



礼治は囁くと、汐の中心に自分の体重をぐっとかけ、息をつく間もなく激しく律動を始めた。



しーは、俺が守る……!



礼治はその激しく、全てを呑み込む動きに想いと決意を込めた……
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