【完】最期の嘘
私の行動が、礼治さんや、礼治さんの周りの人を傷付けてる…!
汐はそう自覚し、奥歯を強く噛み締めた。
優太に玩ばれ、心のどこかで自分が一番可哀相だと思っていた。
けれど、礼治はずっと自分を愛してくれたのに、私は応える努力さえしなかったのだ。
一番辛いのは、間違いなく礼治。
「……分かりました。私、もう、礼治さんと関わりません。」
本当に、覇気の小さな声だったが泣くことなく言う汐。
「ゴメンね汐ちゃん…。私、酷いこと決断させた。汐ちゃんだって辛いのに…。」
汐は、誰よりも仲間想いな美恵の言葉に首を横に振り、なんとか笑顔を向けた。
汐はそう自覚し、奥歯を強く噛み締めた。
優太に玩ばれ、心のどこかで自分が一番可哀相だと思っていた。
けれど、礼治はずっと自分を愛してくれたのに、私は応える努力さえしなかったのだ。
一番辛いのは、間違いなく礼治。
「……分かりました。私、もう、礼治さんと関わりません。」
本当に、覇気の小さな声だったが泣くことなく言う汐。
「ゴメンね汐ちゃん…。私、酷いこと決断させた。汐ちゃんだって辛いのに…。」
汐は、誰よりも仲間想いな美恵の言葉に首を横に振り、なんとか笑顔を向けた。