【完】最期の嘘



「おーい!礼治君!こんな大事な日にラジオ収録ってあり!?しかもゲスト俺とか!?」



「それ、スタッフに言うべき。俺悪くない。」



焦った様子で運転する優太と、助手席でのんびりクレープを食べる礼治。



そして、後部席には、ドレス姿で携帯で受け答えをする汐の姿があった。



「すみません!はい。はい。あ、もうすぐ着きますから。」



電話の相手は、きっと心配性の順平辺りだろう、と優太は思いながらハンドルを切った。
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