【完】最期の嘘のレビュー一覧
平凡な学生だった汐。 そして出会ったのはビジュアル系ロックバンドの優太。 平凡だった毎日は、優太と出会ったことで一気にめまぐるしく変わって行く。 惹かれ合っていく素直な気持ち。 だけど、だからこそ、その思いのままに進めない。 傷つけるのは辛いから もっと傷つけないために今傷つける。 泣いて傷付いた心を癒してあげたい。なんでもいいから、傍に。 もう傷付きたくない、だから誰かに寄り添って好きなフリ。 人は嘘をつく。 それは自分を守るためか、相手を守るためか。 その嘘は 自分を傷つけてはいないだろうか。 優しい嘘で相手を傷つけ守り、そして自分を誤魔化した。 彼らが最後に選んだ道を是非、見届けてあげてください。
嘘の答えを200ページを越す物語で表現されている、そんな作品です 「音楽ものが大好きで、恋愛ものも大好き!」 そんな方に胸を張ってオススメ出来る内容となっています ライブのシーンはとても熱く、読んでいると楽器の音と観客の声が聞こえてきます 恋愛模様は激しく切なく、胸を揺さぶる心理描写に注目していただけたらなと いえ、何も考えなくても自然と物語に入り込めるのでご安心を とにかく、オススメの作品です
彼女の為についた嘘は 彼の心までも傷付けた 良かれと思ってついた嘘は彼自身を苦しめ、周りまでも苦しめ 卑怯な嘘 苦しい嘘 優しい嘘 どんな嘘でも傷付く誰かがいることを それがきっと相手の為を想った嘘でも そんな当たり前だけど、なかなか気付けないことを教えてくれました 素直になることは難しい けれど 素直になることの幸せを この作品を読んで感じて欲しいと思います
ナニを守るために誰を傷つけるのか 何かを捨ててまでダレを守りたいのか 嘘をついてでも愛したかった 愛するが故に嘘をつくしかなかった どんなことをしても手に入れようとした 傷つけるくらいなら手放そうとした それぞれの想いが交錯する先には、一体なにがあるのか―――――――? 人は生涯でどれ程までの嘘をつくのでしょうか? 人は生きていく中で何故、嘘をつくのでしょうか? 沢山のことを考えさせられる作品です。 作者様のあとがきも必見です。
女子大生とバンドボーカル。 彼のついた優しい嘘。 彼女を思いやり、好きだからこそ嘘をつく。 けれど、この優しい嘘も、彼女を深く傷付けてしまう。 時として、嘘が必要な場合もあります。例えば病気の方に、病名を知らせないような嘘。 様々な人間模様がある中、人はどれだけ素直な気持ちで生きていけるか…。 青春、友情、熱い思いが伝わってきます。
普通の女子大生、汐 人気ビジュアルバンドのドラム、優太 パンクバンドのベース、礼治 相手を想いやり嘘をつく。 自分を守るために嘘をつく。 そんな嘘が絡み合って進んでいく、切なくてシンプルな物語。 あとがきでの著者・シューゴさんの言葉も胸に響きます。 是非一度、ご賞味を。