愛し
「もう〜、なんで教えてくれなかったのよー」


頬をプクッと膨らませて

鞄から取り出した、

寝癖直しを前髪にかけた。

「ごめん、ごめん。てか、
寝癖直しなんであるの?」


「後ろ髪は、

はねないんだけど

何故か前髪は

毎回こうなるのだよー

だから、MY寝癖直しは

大切なのさ!!」


髪をときなが、私の方を

鏡ごしにチラチラ見ながら

話しかける麻矢…

「なら、前髪とめれば??」

「…」

「…」

「思いつかなかった!!!」


…ビクッ

さっきの間はなに??

てか、天然すぎだし(笑)

やっぱり麻矢は、面白い


って思う。


「ねぇねぇ…」

「ん?」

焦った顔で麻矢が見て来た

「教室…行かなきゃ…」

「あッ!!!」


トイレから、

猛ダッシュで教室に向かう。

1-B

私たちの、クラスカードが見え

ゆっくりドアの前に立つ。

ドア越しからは、

担任らしき女性の自己紹介が、

始まっていた。







まぁ怒られたのは、

言うまでもないか(笑)
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