私は死にました
【手術室前】
「2時31分。
手術は成功しました。
今度は自殺などが、あるような事がないように」
えっ!!
私、生きているの?
何で、殺してくれなかったの?
死にたい
死にたい
私を殺してくれ!!
神様、どうかお願い。
私を殺して。
【夏菜琉の声】
生きたい。
神様、生きたい。
えっ!貴方は誰?
【夏菜琉の声】
貴方こそ、誰なの?
それは・・・。
あっ!!
貴方は生きたいの?
【夏菜琉の声】
うん。
私は、生きたい。
私は死にたいの。
あっ!!
そうだ!!魂を交換しないっ?
【夏菜琉の声】
そんな事、出来るの?
神様って、話が出来るかな?
【天から】
ああ、出来るさ。
君の話を聞くと、魂を交換したいんだろう?
はい!!
そうなんですけど
交換出来ますかぁ!!
【天から】
ああ、出来るよ
歳も、血液型も事故の日も、全く同じだからね
けど、いいのか?
えっ?何が?
【天の声】
ああ、交換したら
君は死に
逆に夏菜琉は生きて行くんだよ
うん、私は生きて行く価値がないんだよ
【天の声】
夏菜琉っ!!
聞こえるか?
今から、魂を交換するからなっ!!
Σピッカ
【夏菜琉の声】
えっ!!ええーーーーーーーーーーーー?
「ーーき
秋?良かった!!
先生、呼んでいるわ」
秋?
ああ、あの子の名前かなぁ。
あっ!!
私、生きている
生きている
生きている
【鏡の前で】
あっ、私じゃない
じゃあ、私は誰になればいいの?