大好き
出会い
ジリリリリリー。
小鳥の声と同時に目覚まし時計がなる。
「うーん…あと5分…」


−−−−…


ダダダダダァ。
階段を急いで駆け降りる。
「ちょっと、何で起こしてくれないのぉ」
私は、ルンルンと鼻歌を歌いながら朝ごはんを作っているお母さんに怒鳴った。
「どうしたも何もあんた、どんなに起こしても起きてこなかったじゃない」
お母さんは私にオタマを向けてビシッっと言った。
「うっ…」
確かにそうなんだけど…

「ほら、図星♪」
おいおい、そんなにはっきり言わなくても、入学式の日ぐらい、いい朝を向かえたいじゃない…。
んっ……?
入学式?入学式…。
「あーっっ!やばい入学式だぁー遅刻する!じゃあ行ってくるね!」
私は急いで靴を履き、ドアを開けた。

「んー♪気持ちいい」
空は雲一つない晴天だった。
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