水月花
その頃…。

「「はっくしょいっ! くしょいっ!」」

「…二人とも、大丈夫か?」

街にある図書館で、マカとヒミカはどでかいくしゃみを二発した。

近くにいたマミヤが、二人にポケットティッシュを差し出す。

「あっああ、悪いな」

「…この悪寒はキシね」

「こっちはハズミだな」

「なっ何で分かるんだよ?」

「「何となく」」

二人は険しい顔で、鼻をかんだ。

そしてソウマの店内では…。

「聞き捨てなりませんね。ヒミカとボクは相思相愛なんですよ? 一方的な思いを抱き続けているのは、キミの方でしょう?」

「ムリヤリ両思いになっといて、それはないでしょ?」

コーン★

戦いのコングが鳴り響いていた。

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