抱かせろ!
「あぁほらヤバ!急がないと入学式遅れちゃうよーっ」
凌ちゃんが悪いのに、いつも話しを逸らして私を焦らせる。
前を見れば、さっきまでいたはずの凌ちゃんはもういないし。
「凌ちゃぁぁん!」
私は急いで後を追った。
――――…
「…はぁ………」
「はぁ……校長の話し長すぎー…」
結局私達はギリで間に合って。
ギリでの入学式だった。
「そういえば同じクラスだよねーっ」
凌ちゃんがいきなり声をあげて叫んだ。
「うんっ!よかったよねぇ!」