and I love you
「駅で待ってる。」




ミサが一方的に電話を切る。




「先輩…」



「わかってる。」




先輩は空を見上げていた。




「でも、ミサくんのほうに行くのなら、俺たちの関係もこれで終わりだ。」




衝撃的な言葉に、目が見開く。




「どうする?俺か…それともミサくんか…」




しばらくの無言が続いた。





「すいません、先輩。私ミサが好きです。」




「うん、行ってきな。」




私はお辞儀をした。




「美香ちゃん、ありがとう。」




先輩の目には涙が浮かんでいた。



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