and I love you
母さんは学校から電話があったと、少し心配そうな顔をしていた。



「美香、もう知ってると思うけど…あなたたちは、本当の兄弟じゃないの。」




俺たちはうつむく。



震える美香の手を優しく握った。



「でも、私はあなたたちを本当の兄弟として育ててきたつもりなの。」



母さん、いや、美香の母さんは声を震わす。




「私の気持ちを知った上での交際なら、私は認めるわ。でも、もう一緒にすむことはできないわ。」




「え…?」




厳しい現実が胸に突き刺さる。



「そんな…」







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