and I love you
「そのー、ノートを貸してもらいたいのですが…」



はいはい、とあきれたようにかばんの中からノートを取り出すミサの手は細く長くキレイだった。





「どうもありがとうござ…って、ちょ!!」




私が手を出してノートをつかもうとした瞬間、ミサはノートを上に掲げた。




「ただで貸すっておれにメリット無くない??」



「はぁ??」



勝ち誇ったような顔をするミサ。




「じゃあ、どうすればいいわけ??」




あからさまに不機嫌になる私。




「キスぐらい、くれてもいいんじゃない??」



「ミサにとってキスなんて、ほかの女の人と何回もしてるからどうでもいいかもだけど、私にとってはファーストキスっていうのは超大事なの!!」




「え!?美香キスしたこと無いの!?」



おっと…しまった!!



私がファーストキスがまだっていうのがばれた…


きっとバカにされる。



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