and I love you
「はい、できた!!早く着替えてきて!!」



俺の髪形を決めると、美香はお弁当持ってくから着替えてて、といってリビングに走っていった。



俺の幸せな時間は家にいるとき。


美香と話しているとき。



学校ではほとんど会話をしない。



美香は通りすがっても無視をするからだ。



だから、俺が一方的に話しかけない限り会話はない。




しわのついたズボンを眺める。



「クリーニングだしとけばよかった。」



独り言が最近多くなったような気がする。




自分でアイロンをかけて、ズボンをはいた。



階段を上る音が聞こえる。




また美香の叫ぶ顔が見たかった俺は、着替えているのを装って上半身裸になった。



「はいるよー??」



「んー」



美香がドアを開ける。
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