and I love you
「やっぱり…弟くんには劣ってるかな…」



「いえ…そんなこと…ないです。」



自信のない小さい声で言う。


劣ってるとか、劣ってないとか、私にはよくわからないから。




「おれと…付き合ってくれない??」



「はい…ありがとうございます。」



私の気持ちはひとつに決まっていた。




「よっしゃ!!!ありがとう美香ちゃん!!今日、帰りに美香ちゃんの教室に行くから!!」




そういって先輩は走って屋上から去っていった。




その瞬間にこみ上げてくる喜び。






フェンスに手を着き大きく深呼吸する。





「やったー!!!」




校庭に向かって叫んだ声はこまだし、耳の奥に響いた。









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