and I love you
「美香ちゃん!!」



ドアのほうに目をやると、ルイ先輩が立っていた。



「先輩…!!」



教室にいる女子の視線が痛い。



皆が私を鋭くにらんでいるような気がする。



私は背中を丸め、小走りで先輩のほうに向かった。



「ちょっと!!先輩!!声が大きいですって!!」



「え…??」



私は先輩の腕をつかみ、無理矢理引きずるようにして校門まで連れて行った。




「先輩!!私女子に恨まれるじゃないですか!!」



「俺はもう男子に恨まれてるけどね。」



「はい…??」




先輩の得意げな表情。



私の困り果てた顔。




「気づいてない??」



「はへ?」







< 36 / 116 >

この作品をシェア

pagetop