and I love you
先輩は完全に画面に吸い込まれてる。


先輩の息が前髪にかかりくすぐったい。




「先輩…近くないですか??」


「ん…??あ、ご、ご、ゴメン!!」





先輩はあわてて顔を離した。



別に近いままでもよかったけど。



なんて内心思ってた。



「よし、完了。帰ったらメールするね。」



「はい!!待ってます、ルイ先輩からのメール。」



バカップルか??



電車が動き出し、ゆれるたびにかすかに当たる肩と肩。




二駅通過したときに先輩が言った。



「今度デートするとき、どこ行きたい??」



先輩の満面の笑みに私もつられて笑顔になる。




「えっと…ルイ先輩の好きなところでいいです。」



私がそういうと、先輩は黙り込んでしまった。



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