and I love you
「ミサー??大丈夫??」



脱衣所から聞こえる美香の声。



「のぼせたの??ねぇ??」



あまりに長い俺の入浴に心配して見に来たのであろう。



ここ…チャンス??



俺は何の返事もしなかった。




「ミサ??ねぇ、ミサってば??!!」



美香の焦る声が聞こえる。



俺の悪知恵は働く。



「ミサ!!ミサ!!」



美香はドアを開けた。



「ミサ!!」




俺は下を向いて体育座りをした。



俺の方を揺さぶり、必死に俺の名前を呼ぶ。



「ミサ!?」




俺の顔を覗き込んだ美香。




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