and I love you
「兄弟仲がいいっていいね。」



優しさに満ち溢れた笑顔。



むかつく。



「俺は、あんたよりも愛されてますから。」



自分でも幼稚だと思う。



でも、こうでも言わないと負けて、そのうち、俺の存在なんか美香にとって、価値のないものになってしまいそうで怖かった。




「ははは、俺もがんばるよ。」




むっかぁ!!!



「じゃあ、ちゃんと学校行くのよ?」



美香はそういって、アイツと手をつないで駅に向かっていった。




『行くのよ』…って…



いつからそんな言葉遣いになった??




俺は絶対あいつになんか負けない。








予想外~美咲side~ END












< 53 / 116 >

この作品をシェア

pagetop