and I love you
「ん??」



ミサはそういって振り返った。



まるで作り物のような。



人形のような。



人とは違うオーラが見える。



何でこんなにも、ミサに注目しちゃうんだろう??



「やっぱり…教えて。」



「へぇ~珍しいじゃん。考えが左右するなんて。」




ミサは珍物でも見るような目だった。




「この本の主人公は…」



そういって長々と話し始めたミサ。



ミサのまつげが太陽に反射してキレイだった。



いちいち場面が変わるごとに、ページをめくって文章を指すミサの指は骨っぽく、いつの間にかこんなにも成長していた。








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