and I love you
美香の手作りのものだけを食べて部屋に戻った。


シーツには茶色いしみができていた。


昨日は後始末をせずに寝たからだ。



ゴミ箱の中にたたきつけた。


新しいシーツをとりに行くために美香の部屋に入った。




美香の香りが鼻の中いっぱいにひろがる。



それにしても美香の部屋って広いな…



一番奥の押入れに手を伸ばす。



その扉を開けると大きな熊の人形が顔を出した。


ギョッと驚きながらも、小さくしたうちをしてシーツを取り出した。



入った形跡を残さず部屋から出た。


もっといたかった。


もっと、美香の部屋にいたかった。


美香の香りに包まれたかった。




and I love you ~美咲side~ END




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