and I love you
「ちょっと!!いきなり抱きしめたら、頭クラクラするって。」



「クラクラしてろよ…俺はこの状況にクラクラなの!!」




ミサの息が耳に当たる。




「ミサ…はなして??暑い…」



「ヤダ…」



意識が朦朧とする。



そんなところにミサの顔が近づいてくる。



目を閉じると、唇に生暖かいものが触れた。



「ゴメン…キス…した。」



「風邪…うつっちゃうよ??」



私から放たれた言葉は、抵抗の意味を示していなかった。




「俺が移したんだろ。」



ギュッとミサの手に力が入る。



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