and I love you
右手の親指が勝手に動く。



『そうですか??

 どんなとこがですか??』




『さっきも言ったけど、ミサくんの風邪の話とか、お弁当の話とか』



『ごめんなさい。先輩は興味ないですよね。ちょっと、具合悪いんで失礼します。』



『お大事にしてね。』





俺は美香に成りすまして宮崎とメールをした。



できることならこの二人の関係を壊したい。


でも、美香が傷つくのは許せない。




こんなずるい考えを持った俺。



美香の寝顔を見ると罪悪感でいっぱいになる。




「ごめん…」




そういって部屋を後にした。





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