ラブハンター
陽が彼女を作ったことが意外。



その彼女とやらがチビでぬいぐるみみたいなのがさらに意外。



「どこがよくて陽?」

「顔です!!」



おい、顔って断言されちまってるぞ…。



可哀想な陽…。



「なんか飲むなら持ってってやる」

「ケガ人は黙って寝とけ。ちなみに、斎藤、今日は学校に来た」

「変わった様子は?」

「よくわかんねぇ。前からひとりだし」

「わかった」



どうやら急な雨のせいで、陽と彼女はずぶ濡れになったらしい。



今は制服を乾かしてるんだとか。



「悠、腕平気ならケントに持ってってやって」

「ケントさんに?」

「おもしろいもん見れっから」



ニヤニヤした陽にそう言われ、ジュースを2つ持ち、ケントさんの部屋をノックした。



内側から開いたドア。



な、なんかいる…。



「お、おじゃましてます…」

「なんか用か?」



ま、まさか…。



あっ、何しにきたんだっけ!!



「よ、陽から…です…」

「ん」



ケントさんの…彼女…。



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