ラブハンター
わき腹とか、本当はものすげー痛い。



肋骨3本も折れてんだから当たり前だけど。



でも…俺のせいで斎藤がどうにかなってたら、俺は悔やんでも悔やみきれない気がする。



心配した陽と向かった学校では、みんなが俺を心配してくれた。



理由を聞かれたけど答えられず。



遅刻ぎりぎりにやってきた斎藤と目が合い、パッとそらされた。



「話がある」

「あたしはないから。もう関わんないで」

「それ、本心?」

「そうだよ!!次こそ、死ぬよ?」

「俺は死なない」

「ちょっ、杉田っ!!」



ムリヤリ斎藤の腕を掴んで廊下に出た。



陽に教えてもらったサボり部屋。



そこに入り、ドアを閉めた。



「離してよ…」

「わりっ」

「なんで学校来たの…」

「斎藤に会いに来た。なんかひどいこととか…されたりしてねぇかって…」

「アイツは平気で女殴るようなヤツだよ…」

「まさかっ」

「なんで…関わるのっ!!本当に死んじゃうよぉ…」



斎藤が泣いた…。



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