ラブハンター
斎藤と同じ目線になると、ギュッと腕を握られた。



「いっちゃ…ダメっ」

「なんて言われたって、約束は約束。ごめん、斎藤。俺は行く」

「だったらっあたしも行くっ!!杉田と…一緒にいる…」

「また怖い思いさせるかも」



首を横に振った斎藤と、3年のフロア。



心臓の音がハンパない。



緊張してるんだ…。



「レオがいるのはここ」

「教室じゃねぇのかよ…」

「教師もレオには何も言えないから。やめるなら…今」

「いや、行く」



斎藤が資料室のドアを開けると、中にアイツはいた。



ソファーに座り、学校にも関わらず、タバコを吸ってる。



レオ先輩以外、3年と思われる人が5人。



マジで今回は死ぬかも…。



「あははっ!!死んでねぇのか。その顔ウケる」



頭、おかしいだろ。



あんなにボッコボコにしといてよく笑えんな…。



「約束だよ、レオ」

「お前も懲りねぇな~」



近づいてきたレオ先輩は、斎藤の髪を掴んでそのままムリヤリ目を合わせた。



< 108 / 340 >

この作品をシェア

pagetop