ラブハンター
面倒は勘弁。



テキトーな時間に服を着て帰ると、リビングで悠大と斎藤がよっさんと話してた。



俺はメシ作り。



今日はよっさんの分も作った。



「ケント~、メシ」

「ん」

「なぁ、お前ってこの前の女とマジで付き合ってんの?」

「文句あんのか」

「ねぇけど…怖くね?」

「意味わかんねぇんだよ。腹減った」



誰かを好きになるのは勇気がいる。



さっきの女みたいに、本命がいたって俺とヤったり。



結局裏切るじゃん。



そういうの、俺は怖いと思う。



『用事終わりました?先輩のことで頭いっぱい。バカになったら責任とってくださいね~』



またメール…。



俺、浮気してきたんだけど。



お前のことなんか何にも考えないで。



最低だろ?



だから嫌えばいいのに。



「ケント、先食ってて」

「ん」



部屋に行き、白咲に電話。



もう、俺にかまうな。



「先輩から電話なんてレアすぎて溶けそうです」

「さっきまで女といたんだけど」



さすがに引くだろ。



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