ラブハンター
よっさんが俺のために買った救急箱。



ソレを渡すとムスっとした顔で俺の手当を始めた。



「怒ってんのか?」

「怒ってますよ」

「…………」

「ケンカはダメです」

「ムリだな」

「どうしてですか?」

「そういう人間だから」

「ケントさんが痛いのは、悲しくなります」



カワイイ…。



なんで俺なんか好きになってくれたんだろ…。



抱きしめたい…。



「急になんですか!?」

「小さいな、若菜…」

「ケントさんが大きいんですよ?これでも背の順でいちばん前じゃないんですから」

「2番か」

「教えません…。手当しないと…」

「もういい」



こうして抱きしめてたい。



いい匂いするし…。



「あの…、そろそろ離して…」

「ダメ。お前のポジションココ」

「ドキドキしますぅ~…」



それは俺もする。



柔らかい髪…。



なんかこう…ムラッと…。



ムラッムラする。



「の、飲み物取ってくるっ…」

「はい…?」



やべぇ…。



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