ラブハンター
学校が違うから俺は当たり前のように話に入らない。



人に話しかけること事態少ないと思う。



尚道は今日もバイトだろう。



メシ当番の俺がキッチンに立ち、4人分のメシを作る。



「休憩~」



悠大が頭を抱えながらキッチンにやってきた。



コイツのこと、俺はよく知らない。



「ケントさん、テスト近くねぇんスか?」

「…………知らない」

「3年は大変スよね。進路とかあるし」



悠大は結構マジメなヤツかもしれない。



まず陽がテスト勉強なんかしてるとこ、見たことねぇ。



俺が怖くねぇのか?



「うまそ~。ケントさん、和食得意なんスね」

「別に」

「俺の失敗作みたいなメシ食わせんの申し訳ねぇ~…」



たぶんいいヤツ。



陽とは違い、チャラついてない。



そして礼儀をわきまえてる。



ムカつくヤツだったらどうしようかと思ったけど。



ちゃんとしてるヤツでよかった。



陽みたいなのが2匹もいたら耐えられねぇ。



< 13 / 340 >

この作品をシェア

pagetop