ラブハンター

尚道

【尚道】



さっぱりわからない。



「村上くん、あたしホール出るから」

「あぁ、了解~」

「忙しくなったら戻るね」



何にもなかったかのようにバイト。



あの日からちゃんと話そうと思って、でも話し聞かなくて。



毎回流されて3回も関係を持ってしまった…。



それでも全く変化のない態度。



まぁ、ヤっちゃう俺もいけないんだけど。



わかってんのになぁ~…。



杏里の内側に触れる瞬間って、ヤってる時だけのような気がして。



俺ばっかり悩んでんのかな、コレ…。



もう俺が教えなくても大丈夫なくらい成長したし。



バイト、やめちゃおうかな…。



な~んかこのままズルズルセフレみてぇになんのもイヤだし。



「珍しくボサッとしてんな」

「あっ、すみません」

「具合悪いなら言えよ?」

「じゃあ…今日早めに上がらせてもらってもいいスかね」

「おぉ、人の入りも悪いしな」



ダメだ、考えすぎちゃう。



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