ラブハンター
本当は誰かに頼りたいんじゃねぇの?



疲れてるんじゃねぇのかよ…。



「杏里」

「なにも言わなくていいよ。別に尚道に何か求めてるわけじゃないし」

「そうじゃなくて…」

「じゃあなに?」


「それ知っても、俺…お前と付き合いたいと思うんだけど…」

「はぁ!?物好きだね」



だって杏里は杏里だろ?



逆に、頑張ってる杏里を…支えてやりたい…。



コレってキレイゴト?



「今まで見てきた杏里、納得したよ。揺るがないものがあって、しっかりしてて」

「…………」

「息子の父親とは…」

「3年前に別れた…」

「頑張ってたんじゃん。ひとりで」



ブワッと涙が溜まった目。



何で泣くんだ!?



「が、頑張った?」

「頑張って…ると、思うけど…」

「頑張ってるの!!だけど当たり前なんでしょ!?親の都合で別れたんだからっ…当たり前なのっ!!でもあたしっ…」

「わかった!!わかったから…泣いていいよ…」



キツかったのか、今まで…。



< 136 / 340 >

この作品をシェア

pagetop