ラブハンター
抱きつかれたのは初めてだ。



拒否もされず、自分から…。



「遠慮もいらない」

「んっ…」

「いっぱい甘えて、頼って、もっと好きになって?」

「悠大ぃ…」

「ん?」

「チュー…したい…」

「今!?」

「うん…」

「あははっ!!すげータイミング!!」



笑った俺に、ルカは少し怒った。



その顔がいじけてるみたいでカワイくて。



一瞬だけキスしたら照れながら笑顔になった。



「帰るまでしとく…。ヤりたいのはとりあえず我慢」

「エロいのはどっち?」

「ルカでしょ」

「悠大だから」

「じゃ、お互いってことで」

「うん…」



アホみたいにキスしまくったら、悩むの、バカらしくなった。



ルカんちに送り、気分よく家に帰って、メシ当番だったことを思い出す。



「腹減った~!!何時だと思ってんだよ!!」

「まさか、忘れてたわけじゃねぇだろうな?」



やっば。



陽とケントさんが空腹で今にも暴れ出しそうだ…。



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