ラブハンター
最近は白咲がなにしてんのか気になってしまうくらい。



頭の中、白咲ばっかり。



誰も好きになりたくない。



これは本音で、俺は今相当迷ってる…。



昔から内側にため込んでしまう癖があって、悩みなんかは誰にも言えない。



今回も悩みすぎて…。



『今日はもう寝ます!!おやすみなさい。大好きです!!』



頭、爆発。



ヤダヤダヤダヤダ。



もうヤダ…。



まず、ケータイの電源を切った。



「陽、朝だぞ」

「今から寝る」

「はい?学校は?」

「行かない。出てって、尚くん」

「オイ…、お前…」

「出てって。当分メシ作んない。コレで食えって言っといて」

「陽っ…」

「邪魔」



なにも考えたくない。



尚くんに渡した財布。



ドアにカギをかけた。



もう恋なんてしない。



傷つきたくない。



女は裏切る。



男の俺が悪くなる…。



恋はしない、恋はしない、恋はしない。



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