ラブハンター
最近の悠大はケガからほぼ復活。



耳とか、歯とか、骨とか。



病院に行きまくっていた時期は終わったらしい。



慣らし程度に軽く踊ってる。



「ケントは秋に修学旅行か」

「行かねぇ」

「お前も彼女と学校違うからとか言うなよ?」

「友達いねぇ」



か、かわいそうなヤツ…。



修学旅行なんて、最高にテンションあがったのに…。



さすがのよっさんも言葉が出ないらしい。



「尚道もサークルとか入ればいいのに」

「入ろうかな~」

「最近ギター始めたらしいな」

「ベースですから」

「何でまた?」

「深い意味は…」



杏里の元旦那に妬いた。



だけど俺、なかなか音楽の才能はないらしい。



わかってたけど、師匠の陽が諦め始めた。



陽から言わせたら、俺の不器用さとリズム感のなさは、努力云々じゃないらしい。



スポーツバカだったからなぁ…。



細かいことは苦手だ。



最近はなんだかサッカーのこと考えなくなったし。


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