ラブハンター
デート服なんて考えたこともなくて。



陽はチャラすぎるし、ケントはなぁ~…。



アイツは顔が日本人離れしてるし、スタイルがいいから、なに着ても似合ってしまう。



オシャレなのは悠大だ。



とりあえず寝て、朝に悠大を起こした。



「眠いんですけど…」

「ちょっとだけ!!」

「なんスかぁ~…」



俺の服の中から、悠大に選んでもらった。



うん、やっぱり感覚がオシャレだ…。



「いつもと変わらないけど、帽子被るだけで変わるかも。後は、アクセサリー」

「持ってねぇけど」

「貸してやるから寝かせろ」



ゆ、悠大くん…マジで眠い?



初めて悠大に危機を感じ、やってきた悠大の部屋でキャップを借りた。



「お前ってセンスいいよな」

「うん」

「ありがと」

「出てっていいよ、尚さん」

「はい、出て行きます…」



ビビりながら部屋を出て、財布とケータイを持って車に乗り込んだ。



待ち合わせは俺たちが働く居酒屋の近くの駅。



< 175 / 340 >

この作品をシェア

pagetop