ラブハンター
偉いよ、ルカ。



アレ以来、レオ先輩との接点はないし。



少しずつ、ルカも俺に慣れてる気がする。



授業の前はタイミング的に話すことが多い。



「ルカ」

「なに?」

「授業始まる」

「何だっけ」

「英語」

「まだ読みたいのに…」

「昼、一緒に食わねぇ?」

「あたしはいい。いつもの場所でゆっくりする」



基本的に静かな場所が好きなんだと思う。



笑ってそういうルカは本心なんだろうけど…。



「じゃあ今日ヒマ?」

「ヒマだけど…」

「俺んちね」

「わかった」



また照れるし…。



カワイイなぁ~なんて、思ってるのは俺だけ。



周りはルカをレオ先輩の元カノと認識してて、近づかないので、本性は誰も知らない。



俺だけが知ってるルカ。



それが俺には嬉しいこと。



放課後、一緒に教室を出る。



陽が廊下で数人と喋ってて、バチッと目が合った。



「悠大、今日行くよな?」

「ん、俺の復活祭」

「了解~」



みんな不思議そうだ。



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