ラブハンター
俺は戻らない…。



あんな家には…絶対戻らない!!



「陽様ならご存じでしょう、朝比奈家の権力を」

「だから何だ!!」

「よろしいのですね?先ほどのかわいらしい方は恋人だそうで。父親は普通のサラリーマン」



何が言いたい…?



脅してるようにしか聞こえない辰真の言葉。



スミレになんかする?



「家主の良之様に可愛がられてるようで、安心しました」

「お前っ…」

「杉田 悠大様は気が合うようで。深山 ケント様、父方のご実家が老舗旅館。村上 尚道様のご両親は普通のサラリーマンですね」

「俺のこと…調べてたのかよ…」

「朝比奈財閥の御曹司の陽様の身辺調査は当たり前のことですよ」



俺をあんなにあっさり切り捨てたくせに!!



兄貴がいなくなったら俺に戻れ!?



ふざけるのも大概にしろ…。



「お前らには屈しない」

「では、それなりの措置を。後悔するのは、陽様ですよ」

「標的にすんなら俺にしろよっ!!汚ぇことすんじゃねぇ!!」



周りは…絶対ヤダ。



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